会員の声

・私は62歳の時、豊かな海を取り戻すには山(森林)を健全にすることが必要だという一心で入会しました。今から13年前のことです。現役時代、海に係わった仕事をしていたため木の名前は知らないし、子供のころ、山で遊んだことを除くと、道のはっきりしない山に入ったこともほとんどありませんでした。初めて植樹に参加した時、私より高齢の参加者がいとも簡単に山に登り植樹をしています。観察会の時もそうでした。私には執念のように思われました。また、講座では一生懸命メモを取りながら聞き入っている様子をよく見かけます。

 

何年かして話し合えるようになるとこんな本にこんなことが書いてあるけどどう思う。また、自然や環境のことについて激論をしていることをよく見かけます。現役を引退し、いちいがしの会に入ったもののこれから何をして残りの人生をと考えていた時でしたがこの人たちと接していると元気をもらえると思い、後何年か解りませんが、元気なうちは活動を続けようと思っています。(74歳T.T)

 

・地元紙で観察会をみつけてこの会の行事にはじめて参加しました。説明も質問も理科系というか、よくある観光団体とはちがうと思って植樹にも参加してみたら、山の中で急な坂を上がり、石だらけの地面を掘り、20 cmくらいの小さな苗を植え、と今まで見聞きした植樹とのちがいに驚きました。ど素人の新米にも、ちゃんと聞けば教えてくれて、終わってなんとか下りてきたときは、やれやれと安心し、いくらかの達成感もありました。その後の何回かの作業で、この年ではじめての野外の肉体労働ですが、ほどほどの運動強度と時間なら楽しむことができる、と新発見しました。

 会の先輩たちの特色は、なごやか、口数は少ない、(年の割に)よく働く、木や草や虫などのことをやたらに知っている、というところ、ときどき、ずいぶん科学的というか学問的な発言が出てびっくりすることもあります。

 森も草も虫も大事なことなのに、自分はほとんど何も知らないで生きてきた、スタートが遅いが少しは知りたい、と今は願っています。(U.H )

 

・私が若い頃「青い空は 青いままで 子供らに伝えたい」という歌がありました。何十年たっても時々、私はこの歌を口ずさみます。確かに天気の良い日は空は青いです。でも、何か違う気がするのです。地球がおかしくなってきているように思えるのです。温暖化、雨が降れば集中豪雨、動物たちは食べ物を求めて人里に降りて来る。こうしたおかしな現状を何とかしたいという思いでいちいがしに参加させてもらっています。私の力は小さいけれど、知識、経験の豊富な人たちに色々な事を教えてもらい、そして一緒に活動することで、小さな力の私でも、何かできるのではないかと思っています。(青空の大好きなY)